晴天に恵まれた鹿沼公園が大会2回戦の舞台。しかし公式戦だというのに集まったのは規定ギリギリの10人。
しかもメンバー表を提出してもまだ会場に来ない選手もいて、始まる前から不安は増していく。
この日のT打線はまさにこのチームの真髄ともいえる「引っ掛けて内野フライ」打法が爆発。我も我もと打ち上げた。
Tが着々とアウトを積み重ねる間に、アウツはランナーを置いての長打、守備を揺さぶる走塁などで得点を重ね、1-4に。
ようやくTが眠りから覚めたのは4回、一死三塁からニューバットのコダイラが三塁打。なんとこれがTの初ヒット。
しかしすかさずアウツはその裏に3点を奪い1-7とワンサイド色が濃くなってゆく。
最終回もツーアウト、もはやこれまでというところまできて相手投手も緊張したのか、
審判の判定が厳しくなったのかここから3人続けて四球を出し二死満塁。
ここでドバシがレフトへ痛烈なタイムリー。コダイラが当てただけのポテンヒット。
オクムラもラッキーなポテンヒットと一気に4点返し押せ押せのムードに。バッターは2三振のムコーヤマ。
ムコーヤマ振る、バットに当たった。しかし打球は伸びすぎてセンターフライ。最後の猛攻もここまで、Tは2回戦で散った。
最終回の反撃には各選手の「最後のバッターにはなりたくない」という執念を感じた。
「野球はツーアウトから」という格言を思い出させるような展開だった。
しかしTは結局最後まで引っ掛けて打ち上げるという作戦を貫き通したのであった。
|
|